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2006年11月19日 (日)

愚説「怪獣使いと少年」

 ウルトラマンメビウス第32話「怪獣使いの遺産」、まだ見ていないが何か違和感がありそうな作品である。

 そもそも、「怪獣使いと少年」というエピソード自体が過大評価されているといえないだろうか。先日のニュース23の特集でも学校で「怪獣使いと少年」を見せて感想を書かしている教師もいたが、それでいいのか?
 たしかに、「怪獣使いと少年」は差別などをテーマに盛り込んだシリーズ最大の問題作ではあると思うが、決して最高傑作と呼べる作品ではない。
 少なくとも、中高生ぐらいのと特撮ファンが「いつまでも特撮番組を見て…」とバカにされた時に心の支え(?)になるのが「怪獣使いと少年」である。「こういうエピソードがある限り、そこらのドラマよりも特撮の方が素晴らしい」と。
 しかし、バカにされなくなっても金科玉条の如く「怪獣使いと少年」を絶賛するのは痛々しい。

 最近気付いたのだが、何故タイトルは「“怪獣使い”と少年」なんだろうか。
 メイツ星人は地球で暴れていたムルチを念力で地中に封じていただけである。それだけで“怪獣使い”と呼べるだろうか。ライオンを檻に入れるだけの猛獣使いはいないだろう。
 被差別者の象徴のように劇中で描かれているメイツ星人だが、このタイトルを見る限りは単純にそう言い切れない。別に「宇宙人と少年」でもよかった訳だし。
 ここからは推測だが、メイツ星人は地球侵略のための工作員(調査員)だったのではないだろうか。ところが、送り込まれた地球は自らを蝕むほどの公害で汚染されている。そんな星に自分を送り込んだ者を憎み、地球侵略をする気も失せてしまったのではないだろうか。
 
 何はともあれ、「怪獣使いと少年」には良いにしろ悪いにしろ考える要素がこれでもかと盛り込まれていた。それだけ濃い作品であった。
 果たして、その続編を名乗る「怪獣使いの遺産」にどれほどの濃さがあるだろうか…。

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