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2008年3月15日 (土)

「限界突破」があってもどうにもならない

 京アニと言えば、原作モノのアニメ化にかなりの定評がある。しかし、現在放送中の「CLANNAD」は非常に中途半端な形で最終回となりそうである。もっとも、残りのエピソードを2期で放送するという手段が残っているかもしれないが、そうも単純な問題ではないのである。

 「CLANNAD」は「Kanon」や「AIR」などを手がけたKeyのゲームで、エロシーンはないのでエロゲーではないのだが、所謂ギャルゲーと呼ばれるジャンルになる。やりだしたら、キリがないので余りギャルゲーには手を出さないようにしてるが、PS2版のKeyのゲームだけはプレイしている。
 だから、京アニが「Kanon」や「AIR」をアニメで再現というか、上手く昇華させたというのがよく理解できた。

 が、この「CLANNAD」に関しては、ゲームとアニメの越えられない壁を突きつけられているようだった。
 アニメで毎週のように流れてるOPの「メグメル」。ゲームでは渚ルートのある場面でしか流れない。プロローグが終わってOPが流れるだろうなという場面でOPが流れなかった時は何かのバグかと思ったが、そういう仕様だったようだ。その昔、「君が望む永遠」で間にCMも挟まずにOPもEDも無しでゲームの1章にあたる部分を構成したことがあったが、同じような真似をするのはさすがに無理があったのだろう。もっと言えば、前作「AIR」でもボーカル付きの「Farewell song」をEDに使っていたが、ゲームではボーカル付きで流れるのはAIR編のEDであった。

 まぁ、重箱の角をつつくような話でなく、もっと大きな壁の話をすれば、ゲームの「CLANNAD」には「AFTER STORY」というものが存在する。渚ルートの後日談と言えば、エピローグ的なモノを想像するかもしれないが、渚ルートはむしろここからが本番と言った方が正かもしれない内容である(とある事情により途中から渚ルートと呼びたくても呼べなくなるのではなるが…)。アニメではもうこれを放送する尺が残っていない。これが中途半端に終わりそうという理由である。
 で、この「AFTER STORY」、トゥルーED(トゥルーではないEDはアニメでも度々流れた幻想世界の正体が判明するものの、余りにも救いようがなさ過ぎる)を迎えるためには、全キャラのEDを見る必要がある。EDの迎えると、「光」が手に入り、タイトル画面に光が手に入れた数だけ増えていく。アニメでもサブタイトル画面で再現されており、風子、ことみのシナリオを終える度に1つづつ増えていた。
 問題は、ここである。さすがに、「Kanon」「AIR」で全ヒロインのEDまで描きつつ、メインヒロインのルートにまとめることができた京アニでも、風子、ことみまではクリアできても、双子(実は、妹の椋はオマケでEDが用意されたようでトゥルーEDには関係ない)と智代を組み込むことができなかったようだ。まぁ、別に組み込んでもよかったのだろうけど、その場合、主人公は人間として扱われなくなることは確実である。
 ゲームなら、杏のEDを見た後で、OPからやり直せば問題ないが、アニメで最初からやり直すわけにはいかないだろう(先述の「君が望む永遠」は今やってるけど)。

 決して、京アニも「AFTER STORY」のアニメ化を諦めていたわけではないと思う。例の幻想世界もアニメに出したし、OPのタイトル前はトゥルーEDのラストシーンだし、先程も触れた光も再現している。また、さりげなく双子が話していた進路も「AFTER STORY」の伏線になっている。
 期待を込めた推測だが、特別編かOVAで一度リセットして、杏ルートと智代ルートを補完してくれるのではないだろうか。1つにまとめることは無理だったとしても、杏ルートと智代ルートなしでトゥルーEDに行くのは反則のような気がする。というよりも、落ち着いて考えれば、そういう逃げ道を用意しておかないと、アニメでトゥルーEDが再現できない。

 とにかく、これが、ゲームとアニメの越えられない壁の正体である。
 別に越えれなかった京アニを非難するわけではない。むしろ、高い原作の再現度を誇る京アニだからこそブチ当たった壁だと言える。

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