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2008年4月 2日 (水)

ゲリュオン

 今週の「その時歴史が動いた」は特別編ということで、新社会人を交えて徳川四天王を取り上げるとのことだが、今の新社会人のお手本に徳川四天王はどうだろう? ちなみに、放送はまだ見てないが。

 四天王もそれぞれに徳川のために尽くしてはいるが、四天王以外の例えば、鳥居元忠のような状況に置かれた時にどう考えるだろうか? 鳥居元忠は家康の人質時代からの家臣であり、絶大な信頼を置かれていたのだろう。そんな鳥居が関ヶ原直前に与えられた使命は、伏見城を守ることであった。もっと言えば、「死ね」と命令されているのである。家康の計画では、自分の留守の伏見城を石田三成に攻撃させることで、石田三成を討つ口実が欲しかったのである。鳥居元忠は家康の信頼に自らの死をもって答えたのである。3年以内に3割が会社からいなくなるこのご時世、そんな信頼関係なんて成立するわけもないだろうけど。
 会社を辞めるといえば、石川数正。秀吉との交渉役になってしまったために、秀吉との内通を味方から疑われ、徳川家にいづらくなって出奔。そんな石川数正が出奔してしまうほどの味方からの厳しい批判の眼にさらされながらも、家康のブレーンとして活躍(暗躍)した本多正信。その気になれば、四天王以上の石高が望めたにも拘らず、最終的な石高は2万2千石でしかなかったという。家康の寝所にまで出入り自由とされるほど信頼されたにもかかわらず、出世とは無縁の人生を送った人物だが、それが処世術だったようである。事実、警告を無視して加増を受けた息子の本多正純は失脚してしまっている。

 徳川家とはこのように苛烈な職場だったのである。
 まぁ、石川数正という例外はあったものの、徳川家を支えていたのは徳川家への絶対の忠誠である(本多正信も最初は一向一揆に加担して家康に逆らったが)。彼らの中には「自らの死」という選択肢は頭にあっても、「徳川家を裏切る」という選択肢は存在していない。
 だから、頭のどこかに「会社を辞める」という選択肢が存在してる以上、今の社会人が参考にしたところであまり役には立たないのである。

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