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2008年7月 7日 (月)

兵どもが夢の跡

 唐突ではあるが、SNKの格闘ゲームが大好きである、下手の横好きではあるが。
 だから、「KOF’98 ULTIMATE MATCH」を買ったのだが、何と言うか、切ないゲームである。
 ハッキリ言って、KOFはキャラゲーである。草薙京と八神庵だけで腐女子なら3年はご飯が食べれるのではないだろうか? あのでじこだっていおりんが大好きだったわけだし。
 KOFが最初に出た94年はどんな年だったかといえば、カプコンはストⅡの最終作ⅡXを出し、「餓狼伝説SP」や「サムライスピリッツ」が盛り上がっていた格闘ゲーム全盛期である。そして、その格闘ゲームの攻略情報を支えていたのは誤植で有名なゲーメストである。

 攻略本を読むのが大好きな人間なのでSNK格闘ゲーム関係のゲーメストのムックは大体揃えている。ないのは攻略情報の載ってない96のファンブックと倒産のゴタゴタで入手しそびれた99ぐらいである。そう、並べたKOFのムックだけでまずは新声社の盛衰が見えてくる。
 それまでのゲーメスト増刊号という形からゲーメストムックという形で出されるようになった94(Vol.2が94でVol.1はスパⅡX)。キャラ紹介と技表を先行して出し、攻略情報やデータ、ファンコーナーを後から出した95。先程も少し触れたが、さらにファンコーナーを独立させた96。95と同じ2冊に戻ったものの、2冊目の厚さは半分ぐらいになった97。1冊目が出ただけで終わった98。倒産直前に出した99。そして、アルカディアムックとして生まれ変わった2000以降…。

 親亀こけたら皆こけたとは言うが、格闘ゲームの世界では子亀の方が先にこけていた。
 ライバルのカプコンはバイオハザードシリーズなどで家庭用ゲームでも安定した人気を誇ったのに対し、SNKは格ゲーブームの終焉とともに倒産してしまった(まぁ、なんか色々あったみたいだけど)。
 そして、KOFシリーズには世相といっては大げさだが、そういうものが反映されている。
 エヴァブームの直撃を受けた96では、MAX版の八稚女で庵は暴走初号機と化し、翌97では隠しキャラで完全な暴走初号機と化したツキノヨルニオロチノチニクルフイオリが登場した。また、墓の中にNEOGEO-CDZを持っていくと公言した和月さんの「るろ剣」の志々雄真実が唐突に庵笑いを始めたりと、多作品に影響を与えるまでになっていた。
 SNK倒産後、韓国系の企業が中心となって作られた2001では、バランス面の劣悪ぶりだけでなく、K9999というパロディで済むレベルではないキャラが登場した。多分、著作権問題を考える上で、韓国はアレがパロディで済むと認識されているのだと考えると興味深い事例ではなかろうか?

 で、今回の98UM。
 多分、10年前に出てれば、最高に思えたと思う。ギースが好きなんでボスチーム復活(烈風拳の飛ぶ裏ギース追加も含めて)や、ゲーニッツ、オロチの追加は当時としては文句ない内容だっただろう。
 しかし、今年は2008年である。どうして、98のリメイクとして出したんだろうか? 巷では、追加されたクラウザーが以上に強くてバランスがいい傑作と評価の高かった98に泥を塗ったという声も聞く。

 「あの頃は良かった」という後ろ向きなノスタルジーが「KOF’98UM」からは醸し出されているような気がしてならない。

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