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2008年8月 1日 (金)

さらばネオジオCD

 今から、十数年前、ゲーム界では次世代ハード戦争というものがあった。
 結局、その時の戦争はDQとFFの最新作が勝利の鍵となりPSが勝利を収めた(余談だが、次の次世代ハード戦争でのPS2の勝因はDQやFFではなくDVD再生機能)。
 しかし、DQやFFの最新作がどれぐらい凄いかなんて実際に発売されるまでは、分からないわけで(そういう意味では、FF7の体験版は画期的だったのだろう)、次世代機の凄さを直接肌で感じ取ったのは、ゲームセンターのゲームがそのまま家庭用に移植されているということであった。

 今となってはネタぐらいでしか話題にならないが、パナソニックの3DOがその先鞭をきったといっても過言ではないだろう。当時、ストⅡシリーズの最新作であった「スーパーストリートファイターⅡX」が完全移植されていたからだ。ところが、3DOはその後が続かなかった。サムスピの海外版である「サムラーショーダウン」は発売されていたが、「ヴァンパイア」は確か発売予定になったまま、発売されず終いであった。

 当時の格ゲーブームにおいて、ストⅡのカプコンと双璧をなしていたのが餓狼伝説などを擁するSNKであった。
 そして、そのSNKは「KOF’94以降のゲームはネオジオとネオジオCD以外に供給しない」と宣言していたのである。つまり、ネオジオかネオジオCDがあれば、当時のゲーセンの格ゲーの半分はプレイできるというわけである。少なくとも当時の自分はそう考えた。
 だから、94年の冬ぐらいだったと思うが、ネオジオCDを買った(ソフト1本が3万円もするネオジオは論外である)。ちなみに、最初に買ったのは「真サムライスピリッツ」であった。
 サムスピがどのぐらい人気があったかは、「るろうに剣心」を読めば何となく分かるだろう。SNKの格闘ゲームを手軽に家庭でやるにはネオジオCDしか選択肢は存在しなかったのである。マリオがやりたくて任天堂のゲームを買うようなものだろう。問題は、マリオがやりたい人間とSNKの格ゲーがやりたい人間の数が違いすぎることであったが…。

 で、ドラクエとFFのPS参入で次世代機戦争に決着がついた後、衝撃的なニュースが飛び込んできた。SNKが背に腹は変えられないと、セガサターンにゲームを供給することを決めたのだった(逆にセガもネオジオにゲームを供給するという形で)。もっとも、移植されるのはゲーセンに登場してからかなりの時間が経ってからである。
 しかし、別の時間においてネオジオCD版は完敗してしまうのである。悪名高いロード時間である。
 ネオジオCDのロード時間はバカみたいに長すぎた。対戦でキャラを選ぶと1分ぐらいは平気で待たされた。しかし、セガサターン版のKOF’96ではそれが数秒だったのである。おそらく、自分が今まで見てきたゲームで読み込み時間が1番早く感じたのはサターン版のKOF’96だったと思う。

 ネオジオCDのゲームで最後に買ったのは「リアルバウト餓狼伝説スペシャル」だったと思う。キャラクターセレクト画面のクラウザーがやたらとデカいアレである。
 それ以降は、ドリームキャストがネオジオCDの代わりとなった。KOF’98の移植版、ドリームマッチ1999を本体と同時購入した。それ以降、KOF’99~2001、餓狼MOW、月華の剣士2などネオジオCDでなくDCで楽しむことができた。何よりDCにはカプコンの格闘ゲームも多く移植されていた。
 ところが、そのDCも生産停止、セガのハード事業からの撤退という末路を迎えることとなる。

 結局、PS2にすべてのゲームは集っていくこととなるのであった。
 「CAPCOMvsSNK2」、DC版も同時にリリースされていたが、このゲーム以降はPS2で買うようになった。先にDC版が出ていたKOFシリーズもPS2版を買い直した。
 
 そして、ついに先日ネオジオオンラインコレクションVo.12として「サムライスピリッツ 六番勝負」が発売された。我が家において、ネオジオCDでしかプレイできなかったサムスピシリーズもPS2で遊べるようになったのである。
 10年近く電源を入れてないとはいえ、これでネオジオCDの役目は完全に終わったのである。

 1つの時代の終わりというにはあまりにも小さすぎる終わりが、ひっそりと訪れていたのである。

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