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2008年10月12日 (日)

官渡と赤壁

 阪神の岡田監督がペナントレース2位だったにも関わらず13ゲーム差を引っくり返されたことで、辞意を表明したそうだが、これまでの成績を考えれば、辞める必要が無いとか、他にも辞めるべき監督はいるのではないかという声もある。

 先日の「その時歴史が動いた」で取り上げられた三国志の中の3つのその時の内の2つは「官渡の戦い」と「赤壁の戦い」であった。この2つ、戦争によってその後の歴史の流れが決まるという結果をもたらしている点では似ているが、決定的な違いがある。それは、敗者がその後どうなったかという点である。
 前者の官渡の戦いの後、敗戦のショックで袁紹は病死。その後、生前の袁紹が後継者に長男でなく可愛がっていた三男を選んだことで、内部分裂を起こり、互いに争って弱体化したところを個々に倒され滅亡した(しかも、天才軍師郭嘉にその流れを予見されるオマケ付き)。
 後者は、その後の本格的な呉への侵攻を諦めただけで、曹操自体は大してダメージを受けていない。主だった武将で戦死した者もいなければ、その後、攻めてきた周瑜を何度も撃退している。研究者の中には、赤壁で敗戦をした割にその後も勢力が衰えていないことから赤壁の戦い自体が存在しなかったのではという説を唱える人間もいるらしい。
 つまり、戦争で敗戦しても直には滅亡しないのである。現に官渡の勝利直後では曹操も本格的に袁紹の領土に攻め込むことはできなかったのだから。敗戦処理の方法を間違えると滅亡するのである。

 今回の岡田監督は敗戦処理の方法を完全に間違えている。
 福田前首相を一番いいタイミングで辞任したと評していた評論家がいたが、岡田監督は1番最悪のタイミングで辞めたといっても過言ではない。
 良し悪しはともかくクライマックスシリーズがまだ控えている。去年の中日などの例を見ればリーグ2位からでも日本一を狙うことは十分にできるはずなのである。しかも、日本一は星野前監督ですら達成できなかった悲願である。阪神ファンなら13ゲーム差を引っくり返されたことなど道頓堀にでも放り込んで忘れてくれるだろう。
 そんな夢物語よりも、去年のCSや日本シリーズでの歴史的な惨敗が頭をよぎってしまったのだろうか? 妙なところだけ現実を見てしまうのだろうか。

 岡田監督は、長期的なシーズンを戦うことは得意だが短期決戦に弱いだけという阪神ファンもいたが、シーズン以上に長期的なチーム運営も苦手なようだ。
 年間80勝したのとほぼ同じであろう戦力で来季に雪辱をしようと監督が考えれないのである。新しい暗黒時代の始まりを告げるには十分ではないだろうか?

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